明治から大正にかけて人里に食用タケノコとして孟宗竹が移植されました。
その孟宗竹が里山に拡大繁茂し、奥山にも侵入しつつあります。
この繁茂し続ける孟宗竹が村落の高齢化や過疎化により放置され続け、過密繁茂により根は不安定となり根元から倒れはじめ、下の写真のような荒廃した竹林となっています。
また、行政も奥山の森林は林政が担当、人里は畑、果樹園など農地として農政が担当して里山は、林政と農政がごちゃごちゃに入り混じっていて事実上林政・農政ともに手を入れ難い存在となっています。
竹は生長してしまうと食べられず農産物では無くなりますが、成長初期は「たけのこ」として食べられますので特用林産物として扱われ、山菜やキノコと同じ扱いをされます。
最近では「たけのこ」も採らずに放置し竹林は過密繁茂を続け、竹林が原因で土砂崩れの原因ともなっており、決して看過できない現況となっています。
私たちは上記縦割り国行政の見直しと市町村レベルの所有権・使用権の現実的見直しを奨めるとともに、市民に「たけのこ狩り」に里山に安全に入って行ける環境つくりを考え、市民にもっと里山のことを知って貰い里山保全の大切さを実感していただければと考えます。
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