日大通りの銀杏並木を散歩し日大北側で右に折れ、北岩崎団地で右に折れると北岩崎公園入口に、「鮎返しの滝」への散策路も整備され、四季を通じて自然に親しむことができます。
台風大雨の時には流量が増し迫力ある滝に変身します。
この滝は、今から約1万4千年前、富士山から噴出した三島溶岩流が、文教町上岩崎公園付近で固結したためにできた溶岩崖と、その後、箱根西麓一帯の水を集めて形成された大場川の流れによってできたもので、この滝より西方の長泉町を流れる黄瀬川に位置する「鮎壷の滝」と同じ成り立ちとされている。
溶岩崖をよく見ると、厚さの異なる溶岩層が重なっていて、この時期の噴火活動の歴史の一部を読み取れる。また、東海道新幹線北側沿いの道路にかかる文教町と若松町を結ぶ祇園大橋から北の壱町田方面を観察すれば、大場川がつくった4段の河岸段丘(かがんだんきゅう)の地形が見られ、3段、2段の下流域と比べると、地形形成の過程を理解することができる。滝の西側(北岩崎公園側)の崖(がけ)は三島溶岩で構成され、東側(壱町田側)の崖には箱根火山の噴出物の層が見られる。
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