御殿川が流れる赤橋から旧称・浦島さん(三嶋大社西門内の祓所神社)までの桜小路(さくらこうじ)です。推定鎌倉古道とも呼ばれ南側に並行してある旧東海道にあることから古くから北側の裏道的小路であり、様々な職業の民家が建ち並ぶ生活道路としての機能を果たして来た古道です。両側の建物がセットバック(新築する際、敷地を後退させて道幅を広くする)して広くなっていますが、色の少し変わっている中央部分が当時の道幅だったと眺めれば当時の生活風土や風情が感じられそうです。
「桜小路」の北側には八小路の内、「上小路」と「下小路」もあり南には「問屋小路」と「竹林寺小路」があることから、三島八小路を手っ取り早く5箇所も見られる訳です。ついでに三嶋大社(みしまたいしゃ)の東側を訪ねれば、「金谷小路」と「細小路」の二つも増え、一気に7箇所確認できますので「桜小路」は三島八小路の中心的位置に在ると言えます。
右下の写真に赤いポスト前がT字路となり右(南)に曲がると問屋小路(といやこうじ・とんやこうじ)となります。
現在、桜小路は東から西への一方通行になっています。この小路をまっすぐ西に進むと赤橋を渡ると間もなく右手に三島女郎衆の墓があり、樋口本陣の正門を山門とする圓明寺があり、圓明寺から西へ源平川を渡って510m余り進むと右手の国分寺塔跡に辿り着きます。
国分寺塔跡山門の真ん前を左(南)に三嶋八小路の一つ阿闍梨小路(あじゃりこうじ)となります。
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