三島の南端・御園(みその)にあるこの神社は、『吾妻鐘』(あずまかがみ)や『豆州志稿』(ずしゅうしこう)などの記録によると寛弘2年(1005)に創建され、天照大日霊尊(あまてらすおおひるめのみこと)が祀られています。
鎌倉時代の源頼朝(みなもとのよりとも)が蛭ヶ小島(ひるがこじま)から兵を興(おこ)して、いちはやく三嶋大社へ献納(けんのう)した社領(しゃりょう)はこの御園でした。
広い社叢(しゃそう)(神社の森)もよく整備されていて、イヌマキ(30本余)、クスノキ(7本)、マキ、モチノキ、ケヤキなどが多数植えられていて、いずれもよく生育し、樹高30m前後のものが大部分です。中でも樹齢が300年余と推定できるものとして、クスノキ(5本)、イヌマキ(5本)などがあります。昭和59年(1984)に静岡県の「ふるさとの自然百選」に選定され、平成8年(1996)に三島市指定文化財天然記念物となっています。
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→樹齢約550年のクスノキの写真
→マキの写真
→モチノキの写真 |