神社名: 春日神社(かすがじんじゃ)
鎮座地:田方郡函南町大竹38番地
JR東海道線函南駅を挟んで東西のガードが在る。春日神社や桑原の「かんなみ仏の里美術館」へ行くには西側のガード下を抜け北に向かい新幹線ガード下を抜けると直ぐ左手に春日神社が鎮座する。
小さな社であるが地元農村の人々に大切に祀られて来た神社である。圧巻なのは鳥居傍の大楠の根回りの迫力である。元々当木の南側には6〜7本の楠木が存在していたと伝えられるが、新幹線工事で伐採され一番北側にあった楠木がかろうじて残された。
正に神霊の宿る樹齢約850年の樹、余命は神のみぞ知るところであるが、私たちは、春日神社の大楠をじっと見守り続けたいものである。
過去に火災に焦がされ、新幹線工事にて主幹を切られ、今や太い幹から若い枝を伸ばし、根っこを台地に張り付かせる生命力は、仲間の無念の分だけ生きようとする情念が伝わってくる。
幹周や樹高は他の楠木に劣っていても、けっして良好とは言えない地回り(岩盤台地)に育った根強さ。
まさに、逆境を生き抜いて来た克己の名木である。
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