11羽の雛鳥をしたがえて親鳥が胸を張って泳いでいました。それにしても沢山の卵を孵したものです。
雛鳥も見物する人影に警戒する気配を見せずに親鳥の後を追って泳いでいました。
昔も菰池は子供の遊び場で、小学1年生が、毎日のようにハヤビンでバケツ一杯もハヤ捕っていた名人がいたことを思い出します。
小学校のプールも無かった当時であったので夏場になると菰池は格好の遊泳場となり、ここで水泳をおぼえた子供も多かったに違いありません。水温は冷たく全員の唇は紫色で震えていました。
私は菰池でハヤを釣っていて、池の中央付近で大きな鰻を釣り上げた体験を持っています。それだけ菰池から白滝公園までの川筋両岸の石垣の隙間に多数の鰻が棲んでいました。
当時は、今のように鯉など大きな魚は泳いでいませんでした。泳いでいたとしたら、きっと1日で捕られてしまったことでしょう。
西側の池の北側には柿田川と同じように池底の白い砂底を巻き上げて湧水が勢いよく噴出しており、足を突っ込んだスリル感が忘れられません。
多くのコウモリも飛来して来て、小石を投げると虫の飛来と勘違いし地面すれすれまで追いかけるのが面白く暗くなるまで遊んでいました。
菰池の南側の心経寺付近の路地裏ではベーゴマやメンコの遊びが行われ、小さな子供と年上の少年との取った取られたの真剣勝負、登竜門でした。
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