小沢湧水(こざわゆうすい)は、古くから、その存在は三島市民の人々に知られていますが、山里深くにあるため、ご自分の目で確認されている人はごく僅かな人しかいない筈です。
Web検索すると、小沢湧水はクレソン畑として使用されているとなっていますが、正確に表現しますと小沢の入り口左手にある溜め池のクレソン畑の事を指していて、本当の小沢湧水源は、広い駐車場を有す小沢公民館の裏手(北側)から徒歩3分、約40m離れた小沢川東岸の低地に湧水池があります。
正式な遊歩道は整備されていませんので、訪問するには危険が伴いますので用心してください。本来ならば清らかな湧水が観察されるべきですが、残念ながら現在は池面にアオコが繁茂し往時の湧水池とは別物となっています。周囲の土砂が池底に堆積し富栄養化が進みアオコの発生を招いたものと考えられます。
小沢湧水の現状を憂慮する人は、どうにかして往時の湧水池の姿を取り戻したいと考え始めていますが、活きたタニシを放つなど、費用と人手がかからない妙案が出ればと思われます。また、箱根西麓の間伐材の有効利用として小沢川から小沢湧水へ行ける小規模な木橋を作ることを提案します。
ただ今回、小沢の民家を訪ね回ったところ、小沢のあちこちに自噴する箱根水系の湧水が散在していることが分り、それらは毎年湧水量が変わらず水温も年中一定しているとのことで、小沢湧水群は今もって健在であることが確認されましたことは大きな収穫でありました。
→→→山田川自然の里の湧水
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