第六天は元々仏教神。神道側は、その名称を逆手に取り日本神話の神代七代の六代目とされる面足尊、惶根尊と主張する。仏教側は他化自在天であると反論する。信長が第六天魔王を名乗ったのは有名だが、明治維新後の神仏分離令で他化自在天はその存在を抹殺されたといっても過言では無い。このあたり、第六天は牛頭天王と並んで神仏分離と廃仏毀釈で徹底的に消された仏教神の一つなので、伊豆の消された第六天神社を探り出すのも一興かと思う。
現在はその面足尊、惶根尊が第六天として祀られているか、古事記・日本書紀が伝える造化(ぞうか)の神、天津神(あまつかみ)系の高皇産霊神(たかみむすびのかみ=男神)、神産霊神(かみむすびのかみ=女神)の二柱が主祭神として祀られ、神社名も明治時代に皇産霊神社・高皇産霊神社・子神社・その他様々に改名されている。余談ではあるが、古武道師範八段の私が本殿に向かい参道を進むと本殿左手前の祠から強力な霊気を感じたことから、爾来、この神社には何かあるのではと思うようになったものである。
現在、追跡調査中であり推定の域を脱し得ないが、参考までに沼津市・三島市・函南町・伊豆の国市・伊豆市の第六天絡みの神社一覧を提供しておく。調査結果如何により削除追加など流動的側面があるのでご注意願います。
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