天地神社の神殿前境内中央に、天にとどかんばかりの大クスが聳えている。周囲の樹木もけっして小さくは無い大樹だが、群を抜いた大楠の迫力に圧倒され精彩を欠き、被写体は独り占めだ。
太古の日本では山岳宗教が芽生え山とか岩とか高い木が神として崇められてきた。神仏混淆の世になっても天に近い高木は神の降り立つところとされ神木として地にある社と天を繋ぐものと崇められている。
樹齢約800年と推定され昭和27年、県指定天然記念物に指定されている。幹周/13.5m、樹高/51.5m、根周/30.0m
所在地:静岡県田方郡函南町平井1124
地元の人ならば天地神社への道は四通りあると分るのだが、初めて訪問される方には道路が狭い上に出入口に目だった目標物も無いので、訪問する前に地図を確認しておく必要がある。神社に近ずいたなら高い社叢が目印となる。正規の駐車場かどうかは確認していないが、社殿裏の北東隅に駐車スペースらしき広場があった。
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